正直言うと、ここはそこまで乗り気では無かった…。学食は生協だから他大学と大してメニューが変わらないだろうし、先日訪れたムサビや創価のように強烈な個性も感じられない、まして女子大生ばかりの華やかな雰囲気でもない。
学校名からして、何だかえらくオカタイ印象を抱いたからである…(-_-)
それでも足を運んだのは、時間的に効率良く立ち寄れそうだったに過ぎなかった。
国分寺駅を降り、重い足取りで大学へと向かう。
「やっぱ引き返そうかなぁ〜」なんてぼやきながら悶々としていると、”Tokyo keizai university”と書かれた青いトートバッグを持った高校生らしき集団と度々すれ違った…。
「まさか、今日って…」
そう、予感が的中した。
今日はオープンキャンパスの日だったのだ。
基本的に土日のイメージが強かったが、夏休みに入り、おそらく平日でも行なわれているのだろう。全く予期せぬ事態に焦る。
「さすがに受験生じゃないし、オープンキャンパス参加はまずいかー」
…と思っていたら、明らかに高校生でもなく、保護者でも無さそうなおじさんがあのトートバッグを肩に掛けて歩いてたので便乗して後に続いた。笑
オープンキャンパス。僕も高3の時に幾つかの大学のオープンキャンパスに参加した事がある。パンフレットだけではどんな感じかわからないし、実際に訪れて現役学生や教職員の話を聞いて、志望校を決めた経緯があった。
キャンパス内にいる高校生達を見ながら、かつての自分とダブらせていた。
受付をすると、先ほどすれ違った高校生達が持っていたトートバッグをもらった。中には大学のパンフレットやキャンパスマップ、うちわ、ミネラルウォーターやシャープペンなどが入っていた。
そして、地図には学食無料券が付いているではないか‼︎
こんなにあれこれもらってしまっていいのだろうか?しかも、既に他の大学卒業しちゃってるし…(-。-;
大学の方々、参加している高校生達に対して罪悪感を抱きながらも返す訳にも行かないので、開き直って色々体験してみる事にした。
学食はスペシャル限定メニューの中から一品選べるという内容だった。
イベリコ豚丼を注文。お茶付き。味噌汁はワカメと豆腐。
普段、お金出して食べていただけに、すごく有り難かった。
学食内はまだ新しく、白を基調とした清潔な印象を受けた。
食事しながら、パンフレットを見ると、体験授業があり、まだ間に合うではないか⁉︎
「犯罪は増えているのか?」という、今最もタイムリーな授業が気になったので、食事終えて教室へ向かった。
授業内容を簡単にまとめると、近年治安が悪化したように思えるが、実は件数自体はむしろ減っている。人々がそう感じる背景にはメディアの影響が大きい…との事。
確かに、10年前に比べてネットが著しく身近になり、閲覧注意のショッキングな映像や東日本大震災の津波の生中継など容易に見られるようになったし、また、ツイッターやfacebookなどのSNSで一般市民が気軽に発信出来るようになった。要するに誰もがメディアになる事が出来る社会な訳だ。
だから、イメージとして戦慄に焼きついているのかもしれない。
あと今は、先生が事前に作成したレジュメを生徒に渡して、それを元に授業を進めるみたい。
黒板ビッシリに書かれた授業内容を生徒がノートに書くのは余りないそうだ。
20年ぶりに授業を受けてみたが、興味ある分野をこうやって学べたり出来るのって、すごく幸せなんだと改めて実感した。もう一度大学で勉強したくなった。
冒頭で、「ここは余り乗り気じゃない」とか、「個性が無くて華やかさもない」、「名前からして地味そう」など失礼な事を書いてしまったが、こんなに色々頂いたり、美味しい学食を無料で体験させてくれたり、模擬授業では改めて学ぶ大切さみたいなのを教えられたりして、とても有意義な時間を過ごせた。
東京経済大学の方々、ご親切に色々ありがとうございました。そして、申し訳ありませんでした…m(_ _)m
東京経済大学、ものすごくいい大学です‼︎笑