静岡県立大学のHPを見ていたら、上食(うえしょく)、下食(したしょく)なる二つの学食があり、その実態を明らかにすべく訪れてみた。
草薙駅から徒歩20分、ひたすら坂道を上ると到着した。
静岡県立大学は元々、静岡女子大学、静岡薬科大学、静岡女子短期大学の三つの大学が統合し、1987年に設立された。
現在では一般的な国際関係学部や経営情報学部も国公立大学では静岡県立大学が最初である。
大学のトリビアはこのくらいにして、学食へ向かう。先ずは学生ホールにある上食へ…。
やはり、坂を上っていく…。
傾斜はこんな感じ。
消火栓もどことなくオシャレ。
坂を上り高台に着くと、キャンパス全体を見晴らす事が出来て実に気分がいい。中央にあるモニュメントがアクセントになっている。
テンションが上がったところで、いざ上食へ…。
中に入り、購買で校名入りボールペン86円を購入した後、一階の上食へ。
中は広々としており、女子学生の姿が目立つ。
神田外語大学以来のムスリム用のメニューがあり、気になったので食べてみた。
イスラム圏からの留学生が多いのだろうか?
この日のメニューは「いわしカレー」だった。400円。
なんでも、静岡の蒲原(かんばら)で実際に食べられているらしく、肉の代わりにいわしの削り節を使ったカレーだそうだ。
試食してみると、辛めのルーのスパイスと共にいわしの香りがファ〜と口全体に広がる。
魚のカレーは初めて食べたが、なかなかイケた。
カレーを食べ終え、今度は下り坂を下り、下食のある「はばたき棟」へ。
こちらは学長室や学生課など大学のブレインが集結する建物だけあって、すごく落ち着いた雰囲気。下食も学食というより、社交パーティ会場のようだ。
そんなハイソな雰囲気漂う下食で選んだ一品は、ヤング定食B 手付けチキンカツ定食 410円。
上食は券売機で食券を購入したが、こちらは後会計だった。
冷凍カツを出す学食も多い中、手作りな感じが伝わってすごく美味しい。特にいりゴマが入ったソースが良かった。味噌汁はワカメとお麩。
それから食洗機が故障中だったらしく、食器は使い捨てのものを使用していた。
大学の周りには静岡県立美術館や芝生広場があり、学生に混じってボール遊びに興じる子供たちやベンチで読書をする一般の姿も見受けられた。僕も食事を終え、しばし芝生で昼寝をしてしまった。
「近所にこんな素敵な環境があれば、毎日のように通い詰めるだろうに…」
そんな居心地の良さを感じた今回の学食訪問であった。オススメ◎