「授業の一環として、学生が野菜の栽培から収穫、そして運営に至るまで全て行う、文字通りの学食がある」という情報を入手。
その大学とは、多摩市にある恵泉女学園大学。
以前訪れた東京富士大学が学生中心に学食を運営していたが、今回は食材も…と言う事で期待に胸を膨らませて訪問してみたぞ。
多摩センター駅からバスもあったが、天気も良く紅葉がきれいだったので散策がてら学食を目指す事にした。
多摩センター界隈は典型的なニュータウンといった感じで、団地と未開発な森林風景がひたすら広がっている。40分程で大学に到着。
学食の場所がわからなかったので、正門にいた守衛さんに聞く。
学生が運営する学食、「恵泉オーガニックカフェ」はメイン校舎とは反対側の建物にあった。
一応、案内看板はあるものの、おそらく初めて来た人にはわかりづらい場所にカフェはある。
しかしながら、簡単に辿り着くようでは面白くはない!!
まるで迷路を歩くようにカフェへと向かう。
冷んやりとした廊下を奥に進むとオーガニックカフェの看板を発見!!どうやら着いたようだ。笑
ランチタイムを過ぎていたからか、店内には学生スタッフが賄いを食べている以外に誰もお客がいなかった。一先ず、そばにいたスタッフの学生に食事をする旨を伝えて着席する。
メニューはメインの有機野菜カレーを中心に一品料理とケーキ、ドリンクがあった。
やはり、一押しを試したくなり、有機野菜カレーの紅茶セット600円を注文。
券売機は無く、カウンターで注文して商品を持ってきてくれる一般的な喫茶店のようなスタイルだった。
10分ほどでカレーが来た。
なるほど!これが学生達が手塩にかけて育てた野菜のカレーな訳だな。何だか付加価値があるようで嬉しい。
肝心の味だが、肉を一切使用しない野菜のカレーで、食べた瞬間に柑橘系の味が口の中に広がった。新感覚のカレーと言った感じだ。
女子大の学食に似合わず、ボリュームもあり食べ応えがあった。付け合わせはきゅうりのピクルス。
個人的な感想としては、ビジネス的に考えると宣伝方法や店舗のディスプレイ、メニューなど学園祭の模擬店的な領域から脱していないのかもしれない。
しかしながら、大学内の農園で育てた無農薬野菜やフェアトレードのコーヒーを使用しているのは好感もてたし、何よりも隠れ家的なお店の雰囲気はワクワクする。
あと、働いている学生スタッフもゆるい感じで何だか癒されたな。
女子大のカフェだけど一般利用も可能なので機会があれば是非一度お試しあれ!
なお、時期によって営業時間、営業日が変わるので事前に確認した方が賢明だ。