海外学食シリーズ 第三弾は、モルドバ共和国。
正直、モルドバと聞いてピンと来る人は余りいないかもしれないが、旧ソ連の構成国の一つであり、隣国ルーマニアと同じ民族である。それから、かつて日本で流行った「恋のマイアヒ」を歌っていたO-ZONEはモルドバ出身である。
今回訪れたのは、首都キシナウにあるMoldova state university。1946年設立の国立大学である。
前回に引き続き、宿泊していた宿から近くにあった理由で選んだ。
キャンパスは開放的な雰囲気だったので、気兼ねなく入る事が出来た。すると、ここの学生らしき人に施設の場所を聞かれた。
明らかに旅行者、しかも日本人なのに、何故に僕に聞くのだ? 笑
予想外な出来事に驚いたが、気を取り直して再び歩く。
すると美味しそうな匂いがした。
「早速、来たか‼︎」
看板を発見‼︎
予想的中‼︎
そう、学食である。
モルドバ語 CANTINA = 英語 Canteen なんだろうな。
近頃はキャンパスマップを見なくても学食の場所が感覚でわかるようになってきた。
幾多の学食巡りを通じて、五感が研ぎ澄まされているみたいだ。笑
中に入ると緑と黄色を基調としたシンプルな食堂だった。この配色は日本では見かけない。
何だか、東南アジアや中米っぽい。
そして、利用しているのは学生ばかりだ。
規模は小さいが、アウェイな雰囲気に思わずニヤける。
これで、ウクライナでの雪辱が晴らせそうだ。
モルドバの学食も今までと同様に、ビュッフェスタイルだった。戸惑いながらも陳列されたおかずの中から自分の好きなモノを指差しながら注文してみた。
今回食べたものがコレ。
スープ…じゃがいもとパスタが入ったコンソメベースのスープ。
サラダ…刻んだトマト、きゅうりの上にチーズがかかったサラダ。オリーブオイルをかけて食べる。
カツレツ
パン
合計37lei 約233円。
肝心の味は全体的にクセも無く、あっさりとしていた。値段を考えるとかなりコスパは良いと思う。
食事を済ませ、再びキャンパスを散策する。
今まで訪れた大学に比べると、大きな中庭があり、思い描いていた大学そのままの風景だ。
花壇の花がきれいだったので記念に撮っておいたぞ。
きれいな花を見て上機嫌で歩いていると、中庭の一角に人が倒れているのを発見した!!
「こりゃ、大変だっ!!」
ダッシュで近寄る…!!
遠目で人だと思ったモノは、実は人形であった。
「あー、騙されたっ!!」
余計な心配して損した。
まあ、本当に人じゃなくて良かったのだが…。
しかしながら、何故にこんなものが…‼︎
この人形、日本からやってきた学食男をイタズラする為のものでは毛頭なく、実は授業の教材としてそこに置かれていたのだ。
実際、白衣を着た学生がダミーの死体を現場検証していたり、カメラで撮影していた。
おそらく、犯罪学みたいな授業なのだろう。
入り口で質問してきた学生といい、中々驚かせてくれる大学だな。笑
一通りキャンパスを散策し、ベンチに座っていたら睡魔が襲ってきて寝てしまった。ポカポカした天気と食後と言う事も影響しているだろう。
30分くらい寝ただろうか、何だか周りが騒々しいので目が覚めるとおばちゃん達がベンチの周りに座って雑談しているではないか‼︎
何となくバツが悪かったので、今回の学食巡りを終了する事にした。
次回 ブルガリア編に続く…。