今回の関西学食遠征で、是非とも訪ねておきたかった学校があった。
その大学とは...
'' 甲子園大学 ''
高校生の頃、全国大学案内の本をよく読んでいたのだが、その中に「甲子園大学」というインパクト大な学校名を発見し、並々ならぬ興味を抱いていたのだ‼︎
「やはり、甲子園なだけに野球部が強いのだろうか?」
「江川、清原、松坂のような怪物と呼ばれる学生がゴロゴロいるのだろうか?」
「キャンパスには魔物が住んでおり、筋書きのない青春ドラマが日々繰り広げられているのだろうか?」
そんな他愛無い疑問を解決すべく、大学へと向かう学食男であった…。
阪急線に乗り、宝塚駅で降りる。
この時点で「あれ?」と思う人もいるだろう。
そう、甲子園大学は甲子園球場のある西宮では無く、宝塚市にあるのだ。
厳密に言うと、短期大学は球場の近くにあるのだが…。
それにしても宝塚歌劇団でお馴染みの宝塚に甲子園とはピンと来ないぞ。笑
まあいい。
つべこべ言わず、ここは素直に甲子園を目指そうではないか!!
駅から大学までは急勾配な登り道がひたすら続く。ちょっとしたハイキングコースだな。
但し、大半の学生はスクールバスを利用しているかと思われる。
運動不足のアラフォー男には堪える…。
しかし、憧れの甲子園にどうしても行きたい‼︎
駅から歩き始めて約20分強、'' 聖地 '' に到着。
聖地から眺める景色は何とも言えない達成感を味わう事が出来た。ちなみに聖地は蔦が絡まっていなかった。笑
正門にいた守衛さんに学食の旨を伝え、いざ甲子園のマウンドへと背番号のないエースが向かう。
'' プレイボール!! ''
マウンドに立つと、キャンパスには魔物はおろか、怪物級のスラッガーやエースの姿は見当たらなかった。
寧ろ、女子が多く、中には白衣を着た学生も見かけた。
甲子園大学は栄養学部と心理学部から成る大学で、少人数制、ユニークなカリキュラムで、 「あそび心」を持つ知的冒険者を育成しているそうだ。
シンメトリーでメタリックなデザインが目を惹く5号館。栄養学部フードデザイン学科の実験室。
学食は3号館「メープルキッチン」。
入口に「どなたでもご利用いただけます」と書いてあり、一安心。
開店と同時に券売機で食券を購入。
無性に関西らしいものを食べたかったので、きつねうどんにした。280円。
麺は冷凍麺だったが、半透明なつゆは出汁が効いていて美味しい。麺もコシがあった。関東とは明らかに異なるうどんである。個人的には関西風の方が好みなので、大満足。スープを飲み干し、改めて関西に来た事を実感した。
地域性を感じさせる学食は非常に興味深い。
それから、栄養学部があるだけにこんなものがあった。
りんごジュースって、意外と砂糖入っているんだな。まさか、コーラと同じ量だったとは‼︎
身体に良さそうなのに…。
20年以上もの間、ずっと気になっていた甲子園大学に思わぬ形で訪れる事が出来た。
しかしながら、学食巡りをしていなかったら、ここに来る事も無かっただろう。笑
宝塚の高台にある甲子園は、一般利用者を気軽に受け入れる実にアットホームな大学であった。
試合終了‼︎