おそらく信じてもらえないだろうが、これまでに100以上の学食を訪れていながら、未だに新しい学食を訪れる際にはある種の緊張感が生じる。
そんな時、心の不安を和らげてくれるものが、「何かに理由付けて学食を利用する」事である。
今回、「毎週土曜日に昭和薬科大学の植物園が一般開放される」という情報を入手したので、あくまでも「植物園を訪れる」名目で学食に立ち寄ってみる事にした。笑
小田急線玉川学園前駅を降りて下のような坂を登る。途中、ポイント毎に大学の案内看板が設置されていて、初めてでも非常にわかりやすかった。
15分弱くらいで到着。
駅に近い西門で受付をする。
「植物園を見学したいのですが、ついでに休憩がてら軽く食事をしても構いませんか?」と遠慮気味に尋ねると、守衛さんが親切に色々と教えてくれた。
見学者のIDパスを首にぶら下げ、いざキャンパスへ…。
階段を降りて植物園に行く途中、突然お腹の異変に気付いた。
「う…うぅぅ…。お腹が空いて死にそうだ。い、今何か食べないと後々大変な事になる‼︎」
そう判断した僕は、道を引き返し、先ず学食で食事をする事に変更した。何しろ空腹のまま見学して倒れてしまっては大迷惑だからな…。
「あゝ本当は真っ先に植物園を見学したかったのに…」
苦渋の決断で学食へと向かった。
学食は本部棟1階 ひまわり。2階にと喫茶店らしきお店があったが土曜日は休みらしい。
運営はシダックス。
中に入ると、開店間際だったので空いていた。
全体的にすごく開放的な学食である。
ゆっくりと食事が出来そうだ。
この日は、ランチAを注文。
メインのチキンバターソテーに味噌汁はもやしとワカメ。漬け物付。400円。
チキンは全体的に味が染み込んでいて美味しかった。
薬科大という事で女子学生多いからか、ごはんは少なめ。但し、ゆかりはサービス。
お腹も満たされ、ふと遠くの席を見ると僕の前に受付をしていた熟年夫婦が「IDパス」をぶら下げて堂々と食事をしていた。これまで一芝居打っていた自分がバカみたいだった。(;´д`)
さて、「本来の目的」である植物園へと移動する。
今まで訪れた薬科大学には、どこでも植物園が併設されていたのだが、昭和薬科の植物園はそれらを凌駕する程の規模であった。例えるならば、植物園の中に大学施設がある感覚である。
かなり広い。
週に一度だけ植物園が開放されるのを聞きつけてきたのか、僕以外にも「見学者」のIDパスをぶら下げた一般人を度々見かけた。その大半は年配の方々で、僕みたいに学食を食べる目的で来ている不純な輩など皆無であろうな。笑
兎に角、それぞれに真剣な表情で草木を観察していた。中には一眼レフで接写している人もいたり。
また、植物園内には所々にクイズ形式の立て看板が設置してあり、来園者を惹きつける演出もあった。
温室
室内
温室の定番、バナナの木
今回は学食目的で来たが、様々な植物を気軽に見る事が出来たり、そこに来る一般利用者の言動を観察したりと充実した休日を過ごす事が出来た。
またどこかの学食を訪ねる際には何かしらの「理由付け」をして行こうかと思う。